厚生労働省から昨年(2023年)の合計特殊出生率(15~49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもの=日本人女性一人に対して、将来の日本人が何人になるかをみる指標)が過去最低の1.20になったことが発表されました(ht…
続きを読む >第12回 糖尿病と男性不妊
2017年の厚生労働省の発表によれば、わが国の糖尿病患者は1,000万人、糖尿病予備軍が1,000万人(https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177189.html)と推定されてお…
続きを読む >第7回 大人になってからのおたふく風邪には要注意!(男性不妊)
大人になって高熱を出すと子種がなくなり男性不妊になるという都市伝説(?)がありますよね。確かに精子を作る細胞は熱に弱いので、(だから精索静脈瘤ではお腹から温かい血液が精巣(睾丸)に流れこんで、精子を作る働きが悪くなるので…
続きを読む >第11回 新型コロナワクチン接種後の発熱による精子への悪影響
新型コロナワクチンの接種が急速に進むなかで、ワクチンの精子に対する影響を心配されているかたもおられると思います。 ワクチンそのものの作用については、これからデータが集められ、徐々に明らかになってくるのを待つしかありません…
続きを読む >第10回 精索静脈瘤についてよくあるご質問
最近一番多いご質問は「ネットでみると手術のやり方がいくつもあるようですが、どう違うのでしょうか?」ですが、その他にもよく尋ねられるものをいくつかあげてみます。 ・「精索静脈瘤」ってどんなものなのですか? ⇒精索静脈は精…
続きを読む >第9回 脊損でも子供をあきらめないで!
交通事故やスポーツ外傷で脊髄を損傷し、勃起障害や射精障害を生じたために、将来の挙児について悲観してしまったり、奥様との子作りをあきらめているかたがいらっしゃるのではないでしょうか?もちろん性交渉を行うためには、正常な勃起…
続きを読む >第8回 子作りのスタートは禁煙から!
2017年の全国たばこ喫煙者率調査によると、成人男性の平均喫煙率は28.2%と報告されており、ピーク時の83.7%と比較すると、50年間で喫煙者はかなり減少してきていることがうかがえます。しかし、生殖年代の喫煙率は35%…
続きを読む >第6回 精子に対する免疫反応 (抗精子抗体)
■精子に対する免疫反応 (抗精子抗体) 風邪をひいたり、感染症になった時など、外部から体内に異物(細菌やウイルスなど)が侵入した際には、そのような外敵『抗原』から自分の体を守ろうとする免疫機能が働き、『抗体』を作るという…
続きを読む >第5回 精子のDNA損傷と精索静脈瘤手術
■精子のDNA損傷と精索静脈瘤手術 精索静脈瘤手術は、精子のDNA損傷を改善し、妊娠率を向上させる! 精索静脈瘤は不妊を主訴に来院される男性の35-40%に認められる精巣(睾丸)周囲血管の異常です。この精索静脈瘤を治療す…
続きを読む >第4回 男性不妊と精巣腫瘍治療
■男性不妊と精巣腫瘍治療 人口10万人に1-2人と稀ではありますが、20代や30代などの生殖年代の男性にもっとも多い悪性腫瘍が精巣腫瘍です。 以前は若い男性の患者さんが悲惨な経過をたどる悪性腫瘍の代表でしたが、近年の医…
続きを読む >第3回 ESHRE2016(欧州生殖医学会)参加記
■ESHRE2016(欧州生殖医学会)参加記 〜非閉塞性無精子症における精子回収の予測因子について〜 ESHRE(欧州生殖医学会)に参加してきました! 先々月,フィンランドのヘルシンキで開催された第32回欧州生殖医学会(…
続きを読む >第2回 マスターベーションと射精障害
■マスターベーションと射精障害 〜マスターベーションと膣内射精障害の関係〜 マスターベーションでは射精できるのだが、性交渉になると勃起はするのだが、どうしても膣内で射精ができないということでお困りになり、不妊外来を受診さ…
続きを読む >第1回 肥満と精索静脈瘤手術
■肥満と精索静脈瘤手術 太っていても精索静脈瘤手術は精液所見の改善と妊娠率の向上に有効である! 精索静脈瘤の手術は、精子をつくる力(造精機能)が低いときに、もっとも有効な治療法です.一方、肥満は血液中のテストステロン(…
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