検査だけでなく、手術まで安心してお受けいただけるクリニックです。
2024年4月より東京都が将来の妊娠に向けた検査(プレコンセプションケア)に対して助成を開始しました!精液検査も含めて東京都の助成金が使用できる指定クリニックです。
- 当院は完全予約制になっております。(男性不妊外来、男性不妊治療、精液検査、精索静脈瘤手術、ED治療薬処方)
- English available・バリアフリーで車椅子の方も対応しています。
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1年間の子作りで約85%のご夫妻はご妊娠になるとされており、残り15%のご妊娠になれなかったご夫妻が「不妊症」ということになります。
※WHOのデータ
不妊症のうち、男性だけに原因があるのが24%ですが、男女両方に原因がある24%と合わせると、全体の約半分が男性側にも問題がある「男性不妊症」と定義づけられます。一般男性の約20人にひとりは男性不妊症といわれています。
不妊症の原因の半分は男性にもあるのですから、妊娠を希望して1年間性交渉をもっても妊娠しなかったのであれば、女性だけでなく男性も同時に不妊検査をスタートしなければなりません。さらに、女性は年齢を重ねることで妊娠率が急激に低下し、逆に流産率は急激に上昇しますので、奥様が32歳以上なら、半年で検査を受けたほうが良いでしょう。
女性の不妊検査は体に負担がありますが、男性の検査は痛みも負担もありませんので、ご主人が率先して受診されるべきです。
注目すべきは男性不妊症全体の1/3が精索静脈瘤による造精機能障害ということです!
性機能障害があれば通常の性交渉が持てませんから、当然ながら妊娠もできません。また、性機能障害のある男性に造精機能障害もみられることがあります。
※平成27年の厚生労働省の調査より
男性の不妊検査の基本となるのが精液検査です。精液検査の結果で妊孕性(子供をつくる能力)のすべてが分かるわけではありませんが、健康状態を含め子作りを進めるために重要な情報が得られます。
精液検査項目
一般的な婦人科での精液検査(CASA) | つじクリニック | |
---|---|---|
○ | 肉眼所見 | ○ |
○ | 精液量 | ○ |
× | pH | ○ |
○ | 精子濃度 | ○ |
○ | 精子運動率 | ○ |
× | 精子生存率 | ○ |
× | 精子正常形態率 (クルーガーテスト) |
○ |
最近の婦人科での精液検査はCASA(精子運動解析装置)で行われることが多いため(スマホの精液検査はこれの応用です)、精子の形の評価(精子正常形態率:クルーガーテスト)や精子の生存率判定はできません。当院では、項目ごとに別々にやらないといけないため非常に手間は掛かりますが、WHO精液検査ラボマニュアルに準拠した正式な精液検査を行っています。
診察・検査予約
診察はお電話で診療日と時間をご予約下さい。(電話:03-5768-7883)
お電話の際に受診の動機(症状など)についてお話ください。専門的なお話しやご質問がおありの場合は、お申し出いただければ、看護師が受付に替わってうかがいます。
他の病院からのご紹介があれば、病院名と医師のお名前をお伝えください。
精液検査・ブライダルチェックはWEB予約が可能です。フォームに必要事項をご記入頂き送信ください。こちらからご連絡差し上げます。
男性不妊外来・問診票のご記入
初診時に必要なPDF男性不妊問診票をご用意しております。
プリントアウトしてごゆっくりご記入ください。当日ご持参頂ければ待ち時間の短縮にもなります。
初診
診察は院長、または副院長が1対1でさせていただきます。
お話をうかがい、患者様に合わせた検査を行います。
- 受診の際には、必ず保険証(カード)をご持参ください。不妊症での受診でも保険証が必要です。
- PDF問診票をプリントアウトして記入された方は問診票もご持参下さい。
精液検査・男性ブライダルチェック
男性不妊治療の精液検査は専用の個室(防音室)にて精液を採取していただきます。
当院ではWHOの指針に準拠した精液検査標準化ガイドライン(日本泌尿器科学会)に従って厳密かつ詳細に精液検査を行っています。結果がでるまでに1時間ほどかかりますので、その間は外出されてかまいません。
※ 精液検査に際しての禁欲期間は2~3日が適当です。
精液検査だけの予約フォームはこちら(Entry form for semen analysis)
精巣・その他の検査
診察ではまず、だいたいの精巣(睾丸)の大きさと硬さを把握します。精巣を触ったときの硬さも重要で、小さくて柔らかい精巣は精子を作る働きが弱いとされています。精巣の正確なサイズ計測はのちほど超音波検査で行います。
次に、精巣上体(副睾丸)と精管も触らせていただき、腫れていたり、押えて痛みがないかを調べます。男性不妊症の原因となる精索静脈瘤がないか陰嚢上部を観察し、触診などで立ったりいきんで下腹部に力を入れた状態と安静に寝ている時との比較をします。外陰部の診察は恥ずかしく、あまり気持ちの良いものではないと思いますが、痛みなどの苦痛を伴うことはございません。
続いて日本超音波医学会認定の超音波検査士(男性)が陰嚢部の超音波検査を行います。タバコの箱のような器械を当てるだけで、痛くも痒くもありません。
最後に採血(血液検査)をいたします。
以上の診察と検査の結果を元に、ご夫妻にとって最善の方法を一緒に考えましょう。その際には奥様もご同席いただいて構いません。
精索静脈瘤
男性不妊の治療を進める上でもっとも重要な疾患である精索静脈瘤の診断は、視診、触診と超音波検査で行います。
視診、触診による診断はあまりに客観性に乏しいと考え、超音波検査による精索静脈径の計測とカラードプラ法で血液の逆流を評価することにより診断しています。
診断の結果、精索静脈瘤の手術が必要な場合は、当院で日帰り手術が可能です。手術のリスクがほとんどないことから、軽度の精索静脈瘤でも積極的に手術して良好な成績です。
術前後の精子の動きはYoutubeなどで一部公開させて頂いております。術後約3ヶ月で効果が見られる場合が多いです。
精索静脈瘤手術の効果の例はこちら
精索静脈瘤手術前後の精子の動き動画の例はこちら
男性不妊症に対する意識が高まったとはいえ、わが国の不妊治療は女性中心です。奥様に連れられて婦人科の男性不妊外来を受診して、精子が悪いことが分かっても、男性不妊の治療はされずに体外受精になってしまうことも・・・。
当院では精子が悪いなら体外受精を・・・ではなく、精子を良くすることで、より自然に妊娠していただくことを第一に考えています。精子が改善すれば生まれてくるお子さんへのリスクも減りますし、体外受精を行うにしても成功率が上がり、奥様の負担を減らすことができます。
当院では、保険診療の枠にとらわれず、患者さん一人一人に最適な不妊治療を最高レベルで受けていただきたく、自由診療にしております。
毎月第1土曜日には「男性不妊学級」という無料の勉強会を開催しております。当院を受診してくださいという内容ではありませんし、自由に質問もしていただけますので、ご夫妻で参加してみられてはいかがでしょうか。