当院副院長の助川が8月23日に大阪で開催された第42回日本受精着床学会総会で「先天性片側精管欠損症の検討」の発表をしました。
先天性精管欠損症は精巣(睾丸)から精子が出ていくパイプ(パイプカットのパイプですね)である精管が生まれつきにない病気です。左右両方の精管がなければ無精子症になりますが、片側の欠損で反対側の精巣や精管に異常がなければ精子に問題がみつかることはありません。今回の検討では、精管欠損がないほうの精子の通り路にも問題がある場合と精子を作る働きが低い場合の二つに分けて治療の方針について考えてみました。
当院では、他院ではやられていない精路の超音波検査に積極的に取り組んでおり、初診時に閉塞性無精子症と非閉塞性無精子症を判断することが可能です。