男性不妊の恵比寿つじクリニック
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メディア紹介

2015年(H27)10月15日、夕刊フジ掲載、「治療は女性だけじゃない!早期検査を」

治療は女性だけじゃない!早期検査を

日本産婦人科学会のまとめによると、2013年に行われた国内の体外受精の治療件数は約37万件、誕生した子供も4万人以上で、いずれも過去最多だ。
毎年増加している背景には晩婚化があるが、不妊症の半数は男性に原因があることを忘れないでおこう。

【治療効率が悪い原因】

国内で行われている体外受精(顕微授精を含む)は世界的にみても突出して多く、治療件数は米国の約2倍。晩婚化で駆け込み治療というケースが多いが、男性不妊が見逃されていると当然、成功率は低くなる。
男性不妊専門施設「恵比寿つじクリニック」(東京)の辻祐治院長は説明する。

「不妊の原因は男女半々にあるにもかかわらず、不妊治療は婦人科で女性にのみ行われていることが多い。男性側の検査、治療がきちんと行われていないから、それだけ治療効率が悪く、体外受精を何度も繰り返すことになるのです」

【造精機能に問題】

男性不妊の原因となる精子の異常には、精液に精子が見当たらない「無精子症」、精子の数が少ない「乏精子症」、精子の運動率が悪い「精子無力症」などがある。
これらの精子異常は、睾丸の精子を作る機能に問題がある造精機能障害によって起こるが、その原因は先天性(生まれつき)のものから、後天性の病気や外傷、原因不明とさまざまだ。

「無精子症でも、精子は正常に作られているが、精子が通る路(精路)が炎症などでつまったり、先天的に精管が無いなどの閉塞(へいそく)性と、精子が作られていない非閉塞性があります。閉塞性であれば手術で精路をつなげたり、睾丸から精子を採取すれば妊娠の期待は高いですが、非閉塞性では睾丸の中を探しても精子が見つかるのは30〜40%です」

【睾丸が腫れたら注意】

大人になってからの「おたふくかぜ」も要注意。成人男性では25%の確率で睾丸炎を合併するといわれ、炎症で造精機能が破壊され精子が作れなくなる場合がある。

「大人のおたふくかぜで、睾丸が腫れたら泌尿器科を受診した方がいい。たとえ造精機能がダメになっても、早いうちなら残っている元気な精子を採取して凍結保存をしておくことも可能です」

また、妊活中はAGA(男性型脱毛症)のフィナステリドを主成分とする薄毛治療薬の使用は避けた方がいい。男性ホルモンの作用を抑える副作用があり、精子の質が低下するからだ。

「不妊治療は残された貴重な時間を無駄にしないためにも、まず男性不妊の有無をはっきりさせておくことが重要です」

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