男性不妊の恵比寿つじクリニック
男性不妊の恵比寿つじクリニック
メディア紹介

2018年5月24日、日刊ゲンダイ掲載、「男性不妊予防はまずパンツから」

●2018年5月24日、日刊ゲンダイ掲載

「子作り治療最前線〜男性不妊予防はまずパンツから」

 一般的に、男性の精子の質の低下は40歳くらいから始まる。加齢による劣化は仕方ないとしても、子供を望むなら精子を作る働きを低下させる生活上のリスクはできるだけ避けたい。それにはどんなことに気を付ければいいのか。男性不妊治療専門施設「恵比寿つじクリニック」(東京恵比寿)の辻祐治院長が言う。

「男性の精巣(睾丸=こうがん)が体の外にぶらぶら下がっている理由は、精子の作る細胞が非常に熱に弱いからです。日本人の平均体温は37度前後ですが、精巣はそれより1〜2度低く保たれています。ですから、股間を温めてしまうような生活環境や習慣は要注意です」

 まずは、四六時中身に着けている「パンツ」に目を向けてもらいたい。主に「ブリーフ派」と「トランクス派」に分かれると思うが、元気のいい精子を作りたいのなら、股間の風通しがよく蒸れにくいトランクスの方がいい。

 英国の大学が調査した研究では、ブリーフなどのピッタリフィットするパンツを着用している男性の精子の数を調べたところ、そうでない男性に比べて精子の数が少なかったという結果が報告されている。

 ただし、いくらトランクスをはいても、ジーンズやスラックスなどの「ズボン」がピッタリなタイプだと台無しになる。特に、蒸し暑くなるこれからの季節は、下着もズボンも”ゆるパン”がおオススメだ。
「サウナ」は子供が出来るまではやめておいた方がいいです。お風呂はシャワーだけとはいかないでしょうが、ぬるくても長時間、湯船につかるのは良くありません。冬場では、コタツや自動車の座席シートが温まる機能なども避けた方がいいといえるでしょう」

 健康志向で自転車通勤がはやっているが、自転車やバイクの長時間のツーリングも不妊のリスクになる。股間が圧迫されて血流が悪くなり、EDや精子の通り道に炎症が起こる恐れがあるからだ。また、長時間の座位も股間に熱がこもるので、ドライバーやデスクワークの職業の人は定期的に休憩を取り、席から離れて股間の風通しを良くした方がいいという。
「子作り世代は薄毛は気になる世代でもありますが、AGA(男性型脱毛症)治療薬の『フィナステリド』は妊活期間中はやめた方がいいでしょう。もともと前立腺肥大症の薬で男性ホルモンの働きを抑制するため、精子に悪い影響が出ることがあります」嗜好品では喫煙はNG。飲酒はほどほどに、コーヒーは気にせず飲んでいいという。

« »

メディア紹介に戻る