男性不妊の恵比寿つじクリニック
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「精液検査の結果とお子さんの先天異常に関連はなかった」

当院で不妊検査やブライダルチェックの精液検査結果をご説明する際に多いご質問が,「精液検査の結果が悪いと子供に悪い影響(先天異常)が出ませんか?」というものです.確かに精液検査で精子濃度が500万/ml以下だと,染色体異常のリスクが一般男性の10倍とされていますので,父親に染色体異常があれば,その子供に先天異常が起きるのではないかというのは的を射たご心配です.そのご質問にお答えできる調査結果が報告されました(The risk of birth defects is not associated with semen parameters or mode of conception in offspring of men visiting a reproductive health clinic.Human Reproduction 2019; 34: 733-739).
 この論文では, 1999年から2009年の10年間にベイラー医科大学(テキサスにある医大で,とくに男性不妊の研究が有名です)のデータベースに精液所見が登録されている,お子さんを授かられた男性1,382人について,そのお子さんの先天異常をテキサス州のデータベースと照合して調査しています.2,224人のお子さんのデータが見つかり,そのうちの109人(5%)が先天異常をもっていましたが,精液所見(精液量,精子数,運動率など)と先天異常との間には,不妊治療の方法に関わらず,関連を認めませんでした.
 精液所見が悪いからといって,お子さんの先天異常について不安を持たれる必要はないという結論ですが,父親に染色体異常がある場合は,お子さんに先天性の病気を心配しなければいけないこともあります.精液検査で精子濃度が1,000万/mlであれば,染色体や遺伝子の検査が必要です.

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