以前から精液の所見が悪い男性は健康状態も良くないのではと考えられてきましたが、大人数の精液検査の結果と寿命の関係を長期間にわたり観察した報告が欧州生殖医学会の機関誌に掲載されました(Semen quality and lifespan: a study of 78284 men followed for up to 50 years. Human Reproduction, deaf023, https://doi.org/10.1093/humrep/deaf023. Published: 5 March 2025)。
デンマークで1965年から2015年の間に精液検査を受けた78,284人について、最長で50年間追跡調査しています。その結果、精液中の動いている精子の総数(総運動精子数)が1億2,000万を超える男性は、0~500万の男性よりも平均で2.7年長く生きると期待できることが分かりました。また、特定の病気だけでなく、あらゆる原因による死亡リスクが精子の状態が悪くなるほど高くなることも明らかになっています。
精液検査により生殖能力だけでなく、健康状態を評価でき、健康上の問題を明らかにして、将来に向けて予防対策を立てられる可能性があります。