男性不妊の恵比寿つじクリニック
男性不妊の恵比寿つじクリニック
「顕微鏡下精索静脈低位結紮術の治療評価と治療効果に影響する因子についての研究」

恵比寿つじクリニックにおいて,精索静脈瘤と診断され,手術を受けられた患者さんへのお知らせ

 当院では,以下の臨床研究を実施しております.この研究は,通常の診療で得られた過去の情報の記録に基づき実施する研究です.このような研究は,「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針(平成26年12月22日制定 平成29年2月28日一部改正)」により,対象となる患者さんのお一人おひとりから直接同意を得るのではなく,研究内容の情報を公開するとともに,参加拒否の機会を保障することとされています.この研究に関するお問い合わせ,また,ご自身の診療情報が利用されることを了解されない場合は,以下の問い合わせ先にご連絡ください.利用の拒否を申し出られても何ら不利益を被ることはありません.

1.研究課題名
 顕微鏡下精索静脈低位結紮術の治療評価と治療効果に影響する因子の評価:
後ろ向き研究

2.研究機関
 恵比寿つじクリニック

3.実施責任者
 恵比寿つじクリニック 副院長 助川 玄

4.研究の目的
 不妊症の原因の約半分は,男性側の因子が関わっているとされており,男性側の不妊治療も重要と考えられるようになってきています.男性不妊症の原因は様々であり,原因がわからないとされるものも多いですが,原因の一つとして,精索静脈瘤は,一般男性の10~20%程度,不妊男性になると30~40%程度が持っていると報告されています.その精索静脈瘤の治療として,精索静脈瘤手術は直接的に精液所見や精子の質を改善することができる治療法の一つと考えられます.精索静脈瘤は,左側に多いとされていますが,当院のように綿密な超音波検査を行うと,両側に精索静脈瘤が見つかる症例は多く存在し,当院では,客観的指標となる綿密な超音波検査により,より正確に精索静脈瘤を診断し,顕微鏡下に精索静脈低位結紮術を施行し,精液所見が改善する可能性をより高めるよう努めています.また,当院での手術は,徹底的に治療を行うため,精巣静脈,精管静脈,精巣挙筋静脈のすべてを結紮していますが,これまでに同様な診断方法および手術を行った詳細なデータの報告はありません.
単一施設において,このように客観的指標のもと診断し,徹底した顕微鏡下精索静脈低位結紮術を行っている当院の治療成績を明確にし,治療成績に影響する因子を検討することによって,今後の精索静脈瘤治療の方針において大きな役割を果たすと考えられます.

5.研究の方法
 恵比寿つじクリニックにおいて,精索静脈瘤と診断され顕微鏡下精索静脈低位結紮術が行われた患者さんの診療記録(カルテ)を基に集計します.術前の診察および超音波検査にて精索静脈瘤を診断し,術前と術後の精液所見を比較して,改善の有無を検討します.また,年齢,身長,体重,現病歴,既往歴,内分泌(ホルモン)検査や精巣容積,超音波検査を含む各種検査の結果が,精索静脈瘤手術による精液所見の改善に影響しているかを検討します.研究のために,新たな診察や検査,治療などを受けて頂く事はありません.

6.個人情報の取り扱い
 個人情報の公開はいたしません.データの解析の際には対象者を特定できないように氏名、住所などの個人情報を全て匿名化します.この研究で得られたデータは,研究終了後5年間(もしくは当該研究の結果の最終の公表について報告された日から3年間)保管した後に,匿名化を確認した上で廃棄します.また,ご自身の診療情報を研究で使用されることを希望されない方は,下記問い合わせ先にご連絡下さい.本研究からは除外させていただきます.

7.問い合わせ先
 恵比寿つじクリニック 助川 玄 電話:03-5768-7883 

8.その他
 研究への参加に対する直接的な利益はありません.また,費用の負担や謝礼もありません.本研究において,恵比寿つじクリニックおよびいずれの研究分担者も利益相反関係にある企業等はありません.