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雑誌「Tarzan(ターザン)」2016年8月25日号(No.701)の「男の妊活」記事(P36)を辻祐治院長が監修しました。

雑誌「Tarzan(ターザン)」2016年8月25日号(No.701)の「男の妊活」記事(P36)を辻祐治院長が監修、女性だけではなく男性の妊活も必要であることを院長がわかりやすく解説しています。
記事に中では男性不妊についての解説や、男性不妊チェックリストなどを公開しました。

2016年”男の妊活”最前線

■「妊活」は男がリードして取り組もう。
「子は授かりもの」というだけあり、妊娠は奇跡に近い。現在も実に6組に1組のカップルは子供ができずに悩んでいるという。では一体、どの程度の期間妊娠しなければ「不妊」に当てはまるのだろうか?
「一般的には、週に2回以上の性交渉を1年間続けても妊娠しないことを指します。そのスパンで性交渉を続けると。半年間で65%の人が妊娠するといわれています。昔はだいたい30歳までに出産を終えていたのに、最近は初産の平均年齢が30歳を超えました。治療は若いうちに取り組むほど効果的なので、30代、40代の男性は”スタートが遅れている”ということを念頭に置き、半年間で妊娠しなかったら検査を受けてみてはいかがでしょう」(恵比寿つじクリニック院長・辻祐治先生)
「不妊」と聞くと、女性側のカラダになんらかの異常があるのでは?と考える人も少なくない。しかし、実は男性側にもさまざまな原因があることがわかっている。
「男性は、自分に原因があるわけないと思っている人が非常に多いです。でも、それは間違い。不妊に悩んだらまずは男性が積極的に奥さんの負担を軽くしてあげることが大切」
 自分の精子やカラダを過信せずに、男性がリードする方が「妊活」はうまくいくはず。

■24人に1人は体外受精で生まれる時代。
4万2554人。これは2013年に体外受精(精子と卵子を体外受精させる不妊治療)で生まれた赤ちゃんの数。同年の総出生数は約102万9000人であることから、24人に1人が体外受精により生まれていることになる。今や体外受精は特別な治療ではないのだ。さらに、昨今の晩婚化やストレスによるED(勃起不全)などが影響して、今後も体外受精で生まれる子は増える可能性が高いといわれている。もし結婚して「不妊かも・・・」と心配した場合、夫婦でその事実を受け止め、早期治療することが解決の糸口になりそうだ。
 自分には関係ない、と思っている独身の諸兄も多いかもしれないが、WHOの1998年の発表によると、不妊原因が男性ののみにある場合は24%、男女ともにある場合が24%とされている。つまり不妊の原因があるのは男性がほぼ半数ということ。男性はカラダに異常がなくとも、精液検査だけは最低限受けておいて損はないだろう。
「女性は閉経したら子供を産めなくなるのに対し、男性は射精できる限り何歳でも妊娠させる可能性がある。なので、不妊に対して意識が芽生えるのが遅いのも当然かもしれません。とはいえ、精子も当然老化します。その目安は性機能の個人差にもよりますがおおよそ35歳。自分の精子に”妊娠させる能力”があるかどうかを知っておきましょう」

■実は精子に良くないコト。
 精子にとって良くないとされる生活習慣はいくつかある。なかでも百害あって一利なしなのが喫煙だ。喫煙により血管が収縮するとED(勃起不全)を起こすだけでなく、精子のDNAに悪影響を与え、流産に繋がる恐れもある。また、睾丸を温めるのも精子の数を減らすことになる。
「精子を作る細胞は熱に弱いので、温めると精子形成能力が著しく落ちてしまいます。日頃からサウナやお風呂に長時間入る人や、腿の上でパソコン操作をする人は注意が必要。ピタッとした蒸れやすいパンツを穿くよりも、風通しのいいものを選ぶことも大切です」

■気になる男性不妊の症例。
 性行為が正常に行えるか否かによって、男性不妊の原因は大きく異なる。まず性行為自体が正しく行えない射精障害について説明しよう。
 近年増加しているという射精障害のなかには、勃起が十分でなかったり、そもそも勃起しない「ED」や、マスターベーションでは射精できるが女性の膣内では射精できない「膣内射精障害」などがある。これらは薬物療法やカウンセリング、または人工授精で解決できるケースが多い。一方で、性行為は問題なくできるけれど妊娠に至らないパターンも多々ある。
「精子の数が少ない、あるいは精子の運動率が悪いといった場合は、”精索静脈瘤”が考えられます。これは精子を作る機能に問題がある造精機能障害の1つで、男性不妊症患者さんの40%に見られる症状です。静脈の逆流防止弁がなんらかの原因で正常に機能しておらず、腎静脈から精巣に向かって逆流が起こり、睾丸(特に左側)にミミズ腫れみたいなものができます。ですが、痛みを伴うことは少なく、自覚症状がないまま病院で検査するまで気づかないという人もいるのです」
 精索静脈瘤を治療すると精子の状態が改善し、自然妊娠で子供を授かったというケースも少なくない。

[男性不妊チェックリスト]
□射精(性行為、マスターベーション)は週2回以下だ。
□トランクスよりぴったりフィットのブリーフが好きだ。
□腿の上でノートパソコンを使うことが多い。
□タバコを吸っている。
□サウナや長湯が好きだ。
□育毛目的の内服薬を服用している。
□お酒を週5日以上飲む。
□生活リズムが不規則である。
□性行為感染症のチェックをしたことがない。
□睾丸の上にしこりがある。
□睾丸が親指と人差し指をつけて円にした丸よりも小さい。
□長時間座っていると睾丸に痛みが出る。
□大人になって、おたふく風邪にかかった。
□鼠径ヘルニアや停留睾丸の手術を受けたことがある。
□昔から太っていて、BMI値が30以上ある。
*チェック項目で5つ以上当てはまった人は検査を受けることをオススメする。

■ブライダルチェックへGO。
 不妊治療に対して男性が消極的であるのは先に述べた通りだが、以前に比べ、「いずれは子供が欲しいから、プロポーズをする前に精液検査をしておきたい」という独身男性は増加傾向にある。
「もし自分の精子に異常があったら・・・と思うと、不安でなかなか1歩を踏み出せないと思います。でも精液検査を難しく考える必要はありません、尿検査のようにコップに精液を出して、1時間もすれば結果が出るんですから。いざ検査を受けてみると”こんなものか”という印象が大きいはず。問題がなければ彼女や奥さんの前でも堂々としていられますし、もし子供が出来にくいカラダだったとしても早期治療をすることで改善する確率が上がります」
 家の近所に男性不妊の専門クリニックがないときは、まず泌尿器科を受診するとよい。
「ただ、泌尿器科の場合、精液を検査センターに持っていって調べることもあります。その場合、精子は体外に出ると時間とともに弱っていくものなので、精子の数や形の異常は確認できたとしても、運動率などの正確さは落ちる可能性があります。そのあたりも加味して、きちんと説明してもらうことが大切です」

■不妊治療はお金がかかる?
 不妊治療は保険適用でないため、高額の費用がかかることもある。まずは受精方法の違いについてガイド。
 まずは人工授精とは、採取した精子を女性の子宮に注入する治療法。受精や着床は自然任せなので、自然妊娠とほぼ変わらない。次に体外受精。これは女性の卵巣から卵子を採取して、体外で精子と出会わせるというもの。受精するかどうかはこちらも自然任せ。いざ受精したら受精卵を数日間培養し、子宮に戻す。そして最後に顕微授精。これは、選んだ1つの精子を直接卵子に注入する方法だ。当然ながら顕微授精になると妊娠の確率は上がる。が、夫婦にとってどの方法が最適なのかをきちんと見極める必要がある。
 参考までに、かかる費用を治療別にまとめた。意外にお金がかかる不妊治療、事前の精子検査や生活改善で未然に防げれば何よりだ。

不妊治療に必要な費用
人工授精 1万5000〜2万円
体外受精 20万〜50万円
顕微授精 40万円〜60万円

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