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2018年(H29)3月27日、夕刊フジ掲載、どこまで分かるその検査『妊活や第2子待望で「精液検査」』

どこまで分かるその検査『妊活や第2子待望で「精液検査」』

妊活やブライダルチェックなどで行われる「精液検査」。あまり知られていないが、不妊の約50%は男性に何らかの原因があるので大切な検査だ。男性不妊治療の専門施設「恵比寿つじクリニック」(東京)の辻祐治院長はこう話す。

「奥さんが何年も不妊治療を続けていて妊娠せず、旦那さんの精液を調べてみたら精子が悪かったというケースは少なくありません。妊娠の機会は月に1回、つまり年12回しかありません。晩婚化で妊娠のチャンスは昔に比べて減っているので、時間を無駄にしてはもったいない。精液検査は妊活のスタート時点で行う検査です」

同院の検査の流れは、まずネットで希望の検査日と時間帯を予約する。検査前の禁欲期間は新鮮な精液を調べた方がいいので、2〜3日間が推奨される。検査当日、来院したら個室の採精室に入る。室内にはリクライニングチェアがあり、アダルトDVDが鑑賞できるので専用容器に射精したら容器を置いて部屋を出るだけだ。

「検査に抵抗感を持つ理由の1つに採精室があります。総合病院など大きな病院では採精室のない施設が多い。そうなると、トイレで射精するか、精液を自宅から持って行くかになります。気になる人は、事前に採精室の有無を確認した方がいいでしょう」

同院の精液検査で調べられる内容は、「精液量」「Ph(酸性かアルカリ性か)」「精子濃度」「総精子数」「精子運動率」「精子正常形態率」「精子生存率」「白血球数」の8項目。精液を出して40分ほどで結果(プリント)が分かる。そして、正常な精子と本人の精子の動画を比較しながら、医師が説明してくれるという。

ただし、普通に妊娠した男性は精液検査をを受けることがないため、日本人男性の精液所見の平均地(正常値)は分かっていない。検査結果と比較する基準値は、これ以上ないと自然妊娠が難しいとされる最低限のレベルを示したものになる。

「精液異常の頻度で最も多いのは、精子運動率が32%未満の『精子無力症』。そして、総精子数が3900万個未満の『乏精子症』、精子がいない『無精子症』と続きます。原因がはっきりしない特発性のことが多いですが、『精索静脈瘤』という疾患があれば手術で良くなる期待が高いです」

たとえ第1子がいても精液に問題がないとは言えない。数年で急速に精液所見が悪くなっていることがあり、「第2子がなかなかできない」という人も検査を受けた方がいいという。

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