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[コラム]男性不妊治療の最前線から

マスターベーションと射精障害

■マスターベーションと射精障害

〜マスターベーションと膣内射精障害の関係〜

マスターベーションでは射精できるのだが、性交渉になると勃起はするのだが、どうしても膣内で射精ができないということでお困りになり、不妊外来を受診される方がいらっしゃる。外来でこれまでの経緯を詳しく聞かせていただくと、思春期からのマスターベーションの方法に問題を抱えている方がよく見受けられる。報告では射精障害のうちで、マスターベーションでは射精に至るが、膣内では射精できない膣内射精障害の割合は37%程度とされており、その膣内射精障害のうち、マスターベーションの方法に原因がある場合が50%弱もあり、もっとも多いと報告されている。子作りを開始されたことをきっかけに膣内で射精できないことをどうにかしなければとお考えになり、当院を受診される方が、これだけ多くいらっしゃると考えると、膣内射精障害で悩んでいらっしゃる方はもっとたくさんいるのではないだろうかと思われる。子作りという状況では、ご夫婦ともに積極的に治療に進まれるが、男性個人ではなかなか言い出しづらいものでもあり、そのまま年月を経てしまうことが多いかもしれない。

マスターベーションの方法というものは、当然ではあるが、思春期に学校の授業で習っていくものでもなく、友人などとの話の上やビデオなどの視覚などを通して、自然と身に着けていくものであろう。この過程において、誤って陰茎を強く握ったり、床に擦りつけたりすることで射精することに慣れてしまうと、(当然)他の人と比較することもなく、それがマスターベーションの方法として誤って固定されてしまい、通常の刺激や膣内の刺激では射精に至らなくなってしまうことがある。膣内射精障害の治療としては、正しいマスターベーションの方法を指導することやTENGAなどの使用をすることが一般的であるが、治療には時間がかかることも多く、なかなか難治性である。
晩婚化の進む現代において、子作りの時点で、精液所見などには問題ないのに、膣内射精ができないことで、人工授精などに進まなければいけなくなる状況に陥ることなどを考えると、予防的に正しいマスターベーションを教育していく必要性があると考える。日本の性教育において、性交渉に関しての教育にはさまざまな議論もあるところであるが、正しいマスターベーションの方法について、思春期にしっかり教育することは、ゆくゆくの子作りも視野に入れ、必要なものであろう。学校などでの男児に対する指導やカウンセリングの啓蒙が、これからの少子化の改善に少しは寄与できるのではないかと考える。

                              恵比寿つじクリニック 副院長 助川 玄

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